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ウエルベールの物語 #13「血戦の章」 

前回ティナが負った傷はもう治ったらしく、完全に自由に歩くこと…いや走ることまで可能にした。

それはさておき、姫様はゲルニア王子とお話をしておりました。特にゲルニア王子の過去を。何でも彼が「青い目」に執着するのは母が不倫をしているのを目撃、その時の母の「青い目」が衝撃的に印象に残ってしまい、それ故に憎悪の対象になってしまったとのこと。不倫相手は処刑され、母親は自殺して憎しみの行き場を失った彼は次々と「青い目」をした女性の殺人を犯すようになった…。
そしてティナとボルジュラック伯と、前回合流したガラハドなんですけど、姫様を助けるためにゲルニア島に。ボルジュラック伯と、え~と、誰でしたっけティナの元彼のジンでしたっけ、二人(?)で陽動作戦を行っている最中にティナとガラハドは島に潜入することができました。「秘密の通路」みたいなのがあったんですけど、ゲルニア王子の「いざというときのため」の通路の割には逆に使われちゃいましたね。でも王子も何でこんな所にガラハドが? ってちょっとビックリしていた雰囲気なんですけど、アレ? もしかして王子はこの秘密通路をご存じないの? それはどうかと思うんですが。
で、ガラハドとゲルニア王子は最後の決闘を行うのですが、王子は「一番身近だった君だからこそ話したくなかった」みたいな情に訴えかける作戦で密かに小刀を忍ばせていたかと思えば、実はガラハドもそれを読んで剣をゲルニア王子に刺したのでした。ここはジャミルみたいに「あなたにも誇りがあるのなら…」と言って剣を渡して堂々と勝負して欲しかったなぁ。なんかお互いがお互いを信じていない、そんな騙し討ちというかそんな形で決着がついたのはちょっと残念。
ということで、姫様、ティナ、ガラハドは島から脱出したのでした。そのころ、崩れる塔の中でゲルニア王子は母を想って優雅にワインを飲んでいました。ここまでくるとマザコンも立派なモノでして、もはや尊敬すら覚えます。なんかこういう悪役の「最期の時の過ごし方」は嫌いじゃないな。

そして建造中だった戦艦が爆破されたこと、ゲルニア王子が死亡したことを受けてサンガトラスから休戦協定の打診があったとのこと。まだ脅してはいたけど正式な宣戦布告はまだだったし、そもそも戦争状態にはまだなってないだろは思いましたが、たった一隻の戦艦損失で「半分の戦力を失った」って、どれだけ海軍力が無いんだよ。これが小国ならわかりますよ、でも散々戦争をしかけるぞ!と脅していた割にこの海軍力の無さ、戦争を仕掛けて勝てる自信は一体どこから沸いて出てきていたんでしょうか? 張り子のトラとはまさにこの事か…。

ということで、さしあたっての戦争の危機は過ぎ去り、なんとか平和は訪れたことになるんですが、ここに来て思うのは戦争の危機が過ぎ去るにあたり、ティナと姫様は具体的に何をしたのか?ということでしょうか。ゲルニア王子を亡き者にしたのはガラハドだし、大戦艦を爆破したのは特殊部隊だし、結局姫様は書簡を渡すことは出来なかったし…。でもガラハドをゲルニアに向かわせる小さなきっかけを作ることになったのは姫様達の珍道中な訳だから、全く「何もやっていない」とは言えなくもないかな?
さて、姫様は「休戦協定」の事は知らないわけだから、旅は結局最終目的地のグリーダムにまで達したんですかね? ここら辺はちょっとわからなかった。夕日の中で二人抱き合うシーンで終わったんですけど、これはここで姫様の旅の目的が達成されて「旅の終わり」を意味し、二人が別れるから最後の抱擁ということでいいんでしょうか。腐った私の目にはどうしても「百合END」にしか見えませんでした…。

ということで、メデタシと思ったんですが、死神蜂の男の話はどこいっちゃったんでしょうか…ティナの旅の目的はまだ果たされてませんよね? と思ったら「第一部完」と来たよ! これは何か違う意味で驚いた。第二部ホントに作るの?(というか作れるの?)…と思って公式HP見ると確かに第二部制作決定とあるし。世界観・キャラクター共に魅力的で、作画も高水準で維持していたので、第二部があるならそれはそれで期待して待ちたい所ですが、肝心の話がどうなるか…。
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ウエルベールの物語 #12「情念の章」 

さてここに来てスピーディーに話が進むようになってきたんですけど、それはもしかして「船」という交通手段を使っているからだろうか? ウエルベールとサンガトラス、船ならそれぞれ1日も無いうちに往復ができるような。ということはですよ、最初から船を使っていればもっと早くグリーダムに着いていた…ということになりませんかね? いくらサンガトラスが途中にあるから陸路を取ったとはいえ、でも結局船を使ってサンガトラス経由でグリーダムに向かう結果になったんだから、最初から船を使っていれば1週間どころか2~3日で着いていたような気がする。

それはともかく、ゲルニア王子ですよ。久しぶりに姫様に会ったとたん「母上…」ってコイツはマザコンだったのか~! その青い瞳に惹かれ、それでもその瞳が憎くてたまらないために、今まで殺人を起こしてきたということか。ゲルニア王子がしたいことがいまいちわかんないんですけど、とりあえず王子とその母に何があったのか、それが分からないとなんとも言えませんね。
で、大戦艦「レオンガルド」ですよ。いまいち構造が分からなかったんですけど、アレって進水してあの高さなの? なんか重心が高すぎて嵐とか来たら転覆しませんか? でも外輪船使っているくらいだからな…案外波は平穏なのかも知れない。今回、外輪の無い船も出てきましたがスクリュー船もとりあえずはあるという認識でいいのかな。どうも石炭による蒸気機関…いや「給油」という言葉を使っていたから重油を使っている船になるのか? この世界の技術力は結構高いと見た。その割に工作兵に内部からあっさりと爆破されちゃいましたが。
ここでゲルニア王子とウエルベールのローデン王子が鉢合わせになるんですが、ローデン王子も自らこんな所に来て只でさえ開戦直前という微妙な国際関係をさらに複雑にしたいんでしょうかね? しかしゲルニア王子も気になることを言っていて、なんでもローデン王子は若い頃に「色々あった」らしい。そう思って改めて彼を見てみると、「ある人物」にそっくりのような?…いや、まさかな…でも髪の色同じだしな…。しかし、もしそうだとすると色々と厄介なことになりそうです。

そして最後は城に潜入するも、脱出時に傷を負ってしまったティナなんですが、ここに都合良くガラハドが登場、二人してゲルニア島に向かうことに。あの妖精、ただいるだけかと思ったらティナ掴んで空飛べたんだ。城に潜入する時もそうすればよかったのに。
で、次回予告を見ると、最終回には見えなかったんですが、もしかして2クール作品なんでしょうか。次回ガラハドに死亡フラグが立ちそうな、そんな気配。

ウエルベールの物語 #11「慟哭の章」 

公開処刑の日はとっくに過ぎてしまったのですが、それでもグリーダムをめざす姫様たち…の話はおいておいて、今回はガラハドメインの話でした。

ガラハドは何処に行ったかと思っていたら農村で畑を耕していたのですが、そこでやっかいになっている家の娘が可愛いじゃないの。しかも嫁に云々とか話が進んでいて、もう私だったら無条件で永住するね。

で、ガラハドとジャミルの回想シーン。出会いは食堂、親密を深めたのは白獅子連隊隊長討伐戦ということでした。ここでの隊長とジャミルの一対一の銃での決闘、これが3歩歩いて…というのでこういう雰囲気いいね。
で、ジャミルは片眼を失って(目を潰したは王子)、ガラハドに会いに来たのですが、ガラハドのゲルニア王子が殺人鬼と知ってなお使えたのは何故かとの問に、ジャミルは「軍人である以上、上からの命令は絶対だ、例えそれが殺人鬼であっても」と口では勇ましい返事…でもそこには忠誠心とかそういうのはあまり感じず、何か罪滅ぼしの為だけに敢えて使えていた、そんな印象です。

そして最後のガラハドとジャミルの一対一の銃による決闘…結果はガラハドの勝ちだったんですけど、ジャミルはそうなることを知っていて、それでも来たっぽい。やはり罪滅ぼしの為なんだろうか…。そしてついにガラハドは打倒ゲルニアを掲げてサンガトラスに向かうことに。
そして姫様達も船でサンガトラスに…。ところで、この作品は1クール? DVDの発売予定見ると1クールっぽいんですけど、このままだとグリーダムには行かないでサンガトラスで話が完結しそうな感じですね。

ところで最後に作っていた戦艦(?)なんですけど、大口径の主砲が一門しかないんですけど、18インチ(457mm)砲を一門だけ搭載したイギリスの大型軽巡フューリアスを思い出しますね。でもこちらの作品はあのままだと砲門が固定式っぽいんですけど、軍艦としての利用価値は果たしてあるんだろうか。外交手段として威圧するのには使えるかもしれませんが、いざ海戦となると多分全く使えないのではないでしょうか。ただ、対象を何にするかで変わりますね。対艦砲撃戦では全く役に立ちませんが、対陸上砲撃ならある程度の効果は期待できそうです。命中すれば…ですが。装填も遅そうだし、そこを突かれたら多分アウトでしょう。

ウエルベールの物語 #10「絆の章」 

さて今回のサブタイに「絆」とありますけど、さて二人の仲は元の鞘に戻ることができるのでしょうか。
ということで、別れたままの二人。それぞれを別々に時系列に追ってみる。

<姫様の場合>
ティナの元彼(だったっけ?)の活躍により女盗賊が捕まり、それによりティナの疑惑も晴れたんですけど、涙を流す姫様にはちょっと同情しちゃうけど、その後ティナを探して1日がまた過ぎる…。
何を今さら…という感はあるのですけど、何故あの時に信じることができなかったのか?…それは私にも分からないけど、姫様にも多分分からないと思う。一時の感情による行動というのは思い返せばするほど「何故あの時あんなことを…」と大体の場合思ってしまい、悔恨したりするものです。
ボルジュラック伯曰く「リタ姫様がグリーダムよりティナ・ロータを選ぶとは」とは確かに的を射た発言。一国の王女としてウエルベール国民とティナ、どっちを掛けるか? というと重要性からいくとこの場合国民ですよね。姫様として自国よりティナを探す方を選ぶというのはこの場合どうだろうか? 確かに美談といえば美談かもしれんけど…。

<ティナの場合>
再会した運び屋のズシカと共にパートナーを組むのですが、ズシカ曰く「車はさ、車輪が同じ方向を向いてないと動かないんだよ(これは結構な名言だと思う)」「あんたの居場所はここじゃない」と言って身を引く様は自分のあり方をよくわきまえていると思う。ティナはティナで妖精との会話からまだ姫様を気にしていることが伺えるのですが…。
その後は大工の仕事に就いたりと、適応能力が凄すぎる。で、出かけようかと言うときに都合良く馬車が壊れてそこに姫様がやっと追いつくという事に。


ということで、再び合流した二人。土下座して謝る姫様…土下座ってどこの国にも共通する謝罪の仕方なんですかね? というのは置いておいて、ここで姫様にビンタするティナがカッコイイ。その後「親友なら最後まで信じろよな。行こうぜリタ」とティナの姫様に対する呼び方が「姫様」から「リタ」に変わりましたよ! 友情値がアップした!そんな感じです。最後には二人で寝て、とりあえず今回はメデタシというか、姫様がティナのほっぺにキスしたりと、なんかものすごく百合っぽく見えてしまって、見ているこっちが恥ずかしいというか、何かいかがわしい眼で見てしまう私の目は腐っているのだろうか。

さて、前回の時点で4日しかなかったんですけど、今回のこの一連の騒動でついに期日まで1日になってしまいました。もう途中から期日には間にあわんだろうな…とは思ってましたがやはり…。でも次回はガラハドの話らしい? ちょっと時間が巻き戻るかも。あと気になるのがゲルニア王子の動向。姫様と結婚すれば処刑もないし戦争もない…と綺麗事を言っていた気がしますが、それが「期日」にどう関わってくるか?

ウエルベールの物語 #9「決別の章」 

さて、今回は些細な誤解がだんだんと大きくなっていって遂には決別にまで至るという話…なんですが。

まず納得いかないシーンが最初にあるんですよ。船に間に合わなかったからまた一日泊まっていく…ちょっとちょっと、あと数日しかないのにこんなにゆっくりしていていいの? というか、「どうしてもその船に乗らなくてはならない」ことが分かっているのに船の時間くらい最初から調べておいてくれよ。本当にグリーダム行く気あんのか?
さて、それはさておき盗賊家業から手を洗うと約束したティナなんですけど、盗賊衣装を持ってでかけた→その直後に仮面の女盗賊が宝石店に襲撃→ティナがどこからともなく指輪を持ってきた…ということで、この流れはまあ疑うなというのは確かにちょっと無理かもしれませんが、その後がタイミング悪く、ティナが真犯人を見つけると言って出て行く→盗品を持っているティナ発見…これは決定的だな。しかし姫様は最初から疑ってかかって、今までの友情とかそういうのは一体どこいったんだ? 姫様は自分の眼で見たことしか信じないと言って全くティナの話を聞かないし、ちょっとはどこかで信じてやれよ…というか、ここらはちょっと強引な展開のような気がする。
一方、ガラハドが裏切ったのはゲルニアの耳にも入っているようでそれがどう今後絡んでくるか?

次回は「絆の章」ということで仲直りするのか? それよりも期日内に着けるかどうかホント心配でならないんですけど…。