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神曲奏界ポリフォニカ 最終回「シンフォニー 虹の神曲」 

ということで、作画は相変わらずなんですが、何故か愛着のわいてきたこの作品も遂に最終回。ちなみに今回も作画は微妙でした。

話としては、前回からの続きでして、クリスタが歌っている場面からですけど、その近くで例の「精霊爆弾」が誤爆してしまい、それと同時に街の2枚羽精霊も暴走、それをみんなで鎮めるという話でした。それにしてもおそるべしは2枚羽精霊、一つ一つは大した力ではないのですが、それが集団となるといかに恐ろしいか…。もう爆弾ですよ。

で、クリスタがそれを一人で鎮めようとするんですけど、それはやっぱ無理だろ…ということで今回はフォロンが彼女のアシストをするような感じで演奏をしました。それと同時にコーティーに対しても演奏しているんだから大した物だ。フォロンとクリスタの奏でる「神曲」は街を覆い、最後はもうみんなでワッショイ状態、みんなで歌い、演奏する。確かにこれはある意味「シンフォニー」の一形態といえるかもしれない。そして暴走精霊を鎮めることができ、地上には拍手する人々が。私も楽器を演奏する立場上、このような拍手を貰える奏者になりたいものですね。

そしてテルミンの言葉一つ一つがここで重い意味を持つ訳なんですが、録音された「新曲」は偽物かも知れないが、それにより感動し拍手する者がいるならそれはある意味「新曲」といえるかもしれない…というのは生演奏とレコード時代の論争を思い起こしますが、録音は奏者が亡くなってもそれは半永久的に残るし、半永久的に皆に感動を与えることができる…というわけで、「録音」自体私は肯定的に捉えたいと思います。…いや…ちょっと待てよ…それって私の演奏したショボイ演奏も半永久的に残ると言うことだよな…それは勘弁してくれ。私が死んだら録音は全部処分して欲しい頼むから。

で、人間と精霊の関係についても結構綺麗な纏め方だったのではないかなと。果たして「分かり合おう」という人がどれだけいるのかは最後まで疑問符が付きますが、あれだけ精霊が市民権を得ているのならこの世界ではそれは可能かもしれない、そんな余韻を残して終了しました。ここでケチをつけたいのがEDの入り方。あのままEDの曲に入ればかなり綺麗だったろうに…もったいない。でも大団円で終わって本当に良かったですよ。こういう終わり方は嫌いじゃない。

総論となりますかね、簡単に言うと作画は悪かったけど、話は結構楽しめた…というのが感想でしょうか。個人的には結構気に入った部類になります。ということで、まだもうちょっとこの世界観に浸っていたい気分。二期があるなら是非。

さて、「ポリフォニカ」の語源であろう「ポリフォニー」という言葉なんですが、手元にあるポケット音楽辞典によると「複数の声部がそれぞれの独自性を保持しつつ動く音楽形態。多声音楽」とあります。この「ポリフォニカ」シリーズ、今回アニメ化されたのは赤シリーズだけですが、他にも白、黒、青シリーズ等あると聞きます(原作未見)。「ポリフォニー的展開」を考えると、それらシリーズが同時進行しなければ意味を成さない訳ですけど、二期がもしあるようなら難しいとは思うが、このような展開を是非チャレンジしてみてほしい。
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神曲奏界ポリフォニカ #11「レクイエム 歌う精霊」 

「テルミン」というと楽器をまず思い浮かべるんですけど、この作品でも楽器製作者としてテルミン博士が出てましたね。しかも自動的に神曲を奏でる「自動単身楽団」を作成中だとか。神曲を奏でることの出来ない自分でも精霊と心を通わすことができたら…という想いから作っているようですが、今回を見る限り精霊クリスタとは結構良好な関係を築けていたように思いますが、それとはまた違う「心の繋がり」を博士は望んでいたんでしょうね。でなければあのようなものは製作しないでしょうし…。
そんな博士は不慮の事故で亡くなってしまうんですけど、彼の遺志を継いだクリスタは自分で神曲を奏でて例の「自動単身楽団」に歌を乗せ続ける…それが例え自らの命と引き替えであっても。
さて、精霊と人間の関係とは? 両者はどうあるべきか? という本質的な問題にかかってきましたが、精霊と人間とを結ぶのは「魂のこもった」神曲。ならば「魂がこもって」いれば、それが「神曲」ではなく「物体」であっても両者に果たして繋がりはできるのだろうか? ということになるんですけど、答えは次回へと持ち越しのようで。

一方で物騒な話題も。何でも「人間と精霊がいっしょにいるのは不自然だ」と反対する過激派の活動が活発になっているとか。封印された精霊を暴発させることでテロを狙い、同時に精霊に対する不信感を植え付けようというのが狙いか。こちらも次回へと持ち越し。

ところで、第一話以来久しぶりの姫登場なんですけど、登場したときはダレだこれ? こんな人出てきたっけ? と思ったのは私だけではないはず(だと思いたい)。

神曲奏界ポリフォニカ #10「バラード 愛憎の決着」 

今回は解体工事なんですが、何故かそこにはディーレンとメイルリートの姿が。

ということで、ディーレンの過去に何があったか…という話なんですけど、どうもディーレンの家が火事になり、妹を助けてこいとメイルリートに命令したのに持ってきたのは単身楽団…よって妹を亡くしたのはメイルリートの裏切りせいだと思っていた、彼女に辛く当たるのはそのせいだったようです。
でも実際は妹はすでに死んでいて、メイルリートは彼女の守った単身楽団を持って帰った…という話になるようで。でもメイルリートはディーレンにその事を話さなかった…のはいまいち理由がわかりませんが、「憎しみ」を持たせることにより「生きる目的」を与えるためだったのかもしれません。とっくにディーレンの神曲は届いていないのにそれでもディーレンを守って戦うメイルリート、なんかいい話だな~と思ったらあっさりと流されちゃった感が。
さて、この事を知ったディーレンはメイルリートと去っていくのですが、サブタイには「愛憎の決着」とあるので、ディーレン絡みの事はこれで決着したんだろうか? しかし、今回の舞台はディーレンがかつて住んでいた家ですよね、地下室のことを知らないはずはないと思うんですけど? 今頃になって真相を知ったような感じでしたが、どうも腑に落ちない部分が。
まあ、とりあえず今回見て言えるのはディーレンが極度の「妹萌え」で、今でも引きずっているということですかね(笑)。

神曲奏界ポリフォニカ #9「ラプソディ とある神曲楽士の話」 

今回はフォロンがスランプに陥る話なんですけど、一体今回の腰回りとか太ももとか絶対領域とかの作画の力のいれようはどうだ。妙にイヤらしかったぞオイ!

さて、今回はスランプに陥ったフォロンよりも、それにより不安を覚えるコーティの方が話はメインだったかな。ご機嫌斜めなコーティなんですが、実はフォロンのことをずっと心配していたりして、いや~可愛いじゃないの。それで作曲家のザーレ氏の所へ行くんですが、なんかもうザーレ氏は作曲家というより人生相談の先生みたいに思えてしまいました。
さて人間と人間ですら解り合うことができないのに人間と精霊は解り合うことができるのか? これが多分この作品のテーマに繋がってくるとは思うんですが、コーティとフォロンを見る限りそれは「可能」だと思えてきますね、不思議なことに。逆にメイルリートと主であるモグリの神曲楽士がこれからどうなるか、それがこの作品のキモになりそうです。
そして「神曲」とは「精霊と人間とが分かり合う為のもの」らしい。楽譜だけでは単なる譜面であり、曲でもなんでもない…とはザーレ氏の言ですが、なるほど言っていることは正しく、確かにそれをどう解釈し演奏するかは全て演奏者次第です。でも「精霊と人間が分かり合う」というのはどういう状態までいったら「分かり合った」と言えるんでしょうかね。まあ、これは人間関係にも言えることですけど難しいところです。

ということで、フォロンのスランプは自己解決したようで、コーティのやったことは全くの無駄だったか?というと、そうでもなく、コーティーにとっては今回ザーレ氏に会った事はイイ経験になったんじゃないかなと思いました。

神曲奏界ポリフォニカ #5「アッファンナート 裏切りの絆」 

見ていなかった第5話をBS-iにて補完。ちなみにサブタイのアッファンナートとはイタリア語で「悲しげに、悩ましく、心配げに」という意味だそうで。
ということで、これが所長メイン回ということになるんですかね。しかし契約精霊はヤーディオ…でしたっけ、最初なんの計測をしていたんですかね。わざわざ車をぶつけて。

さて舞い込んできた仕事は、スズナという女性の契約精霊コッチーノが他の神曲楽士に心移りしたのではないか?というもの。なんか浮気調査の精霊版みたいですね。
で、結局は以前の神曲楽士ヨキオに脅されていた…ということになりますかね。彼のロックバンドの人気が上がって有頂天になってしまい、曲に心がこもっていない…ということで去ったコッチーノでした。さて、この元契約楽士のバンドも訳が分からなくてコッチーノを舞台の上に吊し挙げるんですけど、これって一体どういう演出なんだ? で、最終的にコッチーノはスズナの元に帰ってきてメデタシということに。
さて、コーティのセリフ「精霊は決して人間を裏切らない。常に人間のほうが裏切り続けてきたのだ」というのは結構重い言葉。ディーレンはメリルリートを下僕みたいに操っているんですけど、やはりこの言葉は届かないか?

しかし、最後のコーティが顔を赤らめる場面は良かったな。なんか自爆した…という感じで。さて、所長とヤーディオとの関係はどうなんでしょうかね。所長は契約の際いきなり鉄拳を喰らわせたらしいし、ヤーディオも武闘派…ある意味似たもの同士ですね。だからこそ上手くいっているんでしょうか。いや~しかし所長のキャラいいなぁ。もっと活躍してしかるべきキャラですよ。