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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #7「蝉時雨・精霊流シ」 

ちょうど時期は夏、カナタの地方では一応「お盆」という行事が残っていたみたいで。こちらの地方では「フィーエスタ・デュ・ルミエール」、フランス語で「光の祭」と言ったところか。灯籠流しみたいな事をやるみたい。

そしてフィリシアの過去、18歳にしてはなかなか壮絶な過去だった。フィリシアは最前線で戦っていた時期があって、その時も戦車兵で装填手だったらしい。戦車が被弾して自分だけ生き残ってしまって戦友を一気に亡くしてしまった。そして頭の中に残る「世界が滅びに向っているならなぜ戦っているのか?」という問い。これはなかなか重い話だ。

そして世界観からいえば、フィリシアが最前線で戦っていたことから戦争は遠くない昔だったという事(もしかしたらどこかでまだ戦争しているのかもしれない)が分かる。父母を亡くした戦争孤児が居ることからも時期的には一致するかな。しかし日本語がすでに過去の遺物になっていることから、遠い昔に大絶滅みたいな事があったんだろう(それが旧世代の話か)。それでもなお戦争を繰り返し世界は疲弊していく。

そして戦車も動いているところは初めて登場? 多脚戦車…とでも言えばいいのかな、あれは安定性が悪そうだ。操縦席は相当のオーバーテクノロジーなんですが、砲弾が自動装填じゃなかったり伝達手段がラッパだけだったりとどうも技術面ではちぐはぐさが目立ちますね。

しかしなるほど、今回の話で世界観が色々と分かってきた。今まで何かモヤモヤした重苦しさがあると思っていたのもさもありなんといったところか。こういった主人公たちが単なる一兵士で、ありがちな世界を救う存在でもなんでもないというのはかなり好きだ。そして世界観の情報を小出しにしてくることで、どういった世界なのか?と色々想像できるのも楽しい。いやはや断然面白くなってきたじゃないの、私の中で評価が急上昇中でこれはDVD購入コースも視野に入ってきたぞ。

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #6「彼方ノ休日・髪結イ」 

カナタが給料を貰って休日を過ごしている間にフィリシア達は裏で何か取引…? 辺境なのにちゃんと給料が出る…というところは言われなければ気にしなかったんだけど、改めて言われると何かあるのかと勘ぐってしまって、てっきり体でも売っているのかと思ったのは私だけでいい。でも、あれ? これでなんかエロイ本が作れそうじゃね?

そしてリオ妙に芝居かかったセリフといい何かオチがあるんだろうなと思ったら酒の密造・密売でした…ってそれは結構大事なんじゃないのか。外からマフィアがやってきたのを追い出すために地元のマフィアと演技して追い出す…という手段をとって出るんだけど、なんというズブズブの癒着関係。これも「生きるため」に必要な事なんだろうなあ。そして、今回はカナタは所謂副業には参加しなかったんですが、この仕事は明らかにカナタには向いてないですよね。まあ副業をしないならしないでこしたことはないんですが。そして今まで戦車とか出てきているけど、いざ実際に銃が出てくると違和感あるな。なんだろうねこの感覚。
そういえば「見えない死神」というのは疫病なのか生物兵器なのか、もしかしたら放射能の類かもしれないけど、正体はいまいち分からない。どことなく暗い雰囲気が見え隠れするのは本作の特徴か。まあ最終的には「いい話」で終わるのも特徴だけど。

そしてAパートは隊の裏家業の話、Bパートはカナタの休日という話だったんですけど、同一時間軸だったんですね。爆竹と銃声が重なったりとか、車を潰した落石がどこから落ちてきたのかとか、なかなか面白い構成になってました。

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #5「山踏ミ・世界ノ果テ」 

唐突に始まっている戦車の模擬戦闘。一応軍隊らしいことはやっているんだ。そして戦車は相変わらずのオーバーテクノロジーなんですが、戦車を一両撃破しても伝達手段は信号ラッパしか無いのか…? しかし戦車というのは群れてこそ威力を発揮するものだと思うんですが一両だけしかないというのはどうなんだろうなあ。この世界では戦車はそれこそ戦艦のように持っているだけで相手に圧力をかけられるだけの希少価値があるんだろうか。

…というのは置いておき、今回は国境付近の監視装置の点検ということで、隊長は「遠足」とか言ってましたけどリオは重いリュック持って行けと。これは遠足じゃなくて行軍というのでは…なかなかスパルタである。そしてそれを何も言わず見守る隊長もなかなか厳しいわー。しかしこの監視装置、どのように動いているかは全くもってよく分からない。というか役に立っているのか?

途中で「何者か」に荷物を荒らされてコンパスが無くなるというハプニングがあったものの、無事に監視装置の点検は終わる。そして山の向こうに見えるのは世界の果て、荒れ果てて朽ち果てた世界。やはりこれは「終わった世界」なのかな? そういえば所々に残る石碑やら鳥居などが逆に不自然に感じられました。やはり感じるのはキャラと黄昏れた世界観とのギャップでしょうかね。どこかに暗い影を落としている。

そして最後は入浴タイム! おいおいまさかの秘湯ですよ、しかしバスタオルは何処から持ってきたのか…。バスタオルがあるから湯気が無いのは嬉しいんだけどなあ、なんとも悩ましい。

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #4「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」 

相変わらずラッパが上手くならないカナタなんですけど、今回はノエルと一緒に街に物資の補給。まあ所謂ノエル当番回…といったところか。タケミカヅチの部品になるレンズの調達を巡ってガラス職人の家で色々と。相変わらず街の雰囲気にのほほんとする様は「ARIA」に近いですね。それでいて見え隠れする戦争の影。今回は戦争孤児が出てきましたけど、戦争があったのはそんなに遠い過去ではないらしい。
しかしカナタ曰く「タケミカヅチは良い戦車」…って戦車に良いとか悪いとか性格はあるのかなあ。性能が良い悪いはあると思うんだけど。まあ良い悪いを決めるのは結局は使う人間次第と言うことなんですよね。

カナタがガラス細工を叩いて音を出したとき、私はAの音だと思ったんですけど、カナタ曰くA♭だったとは…私の音感はいまいち冴えない。そして今回ガラス職人のところで何かを思いついたのかラッパが急に上手くなったんですけど、一金管奏者として見るなら、これは多分良い具合に脱力したからじゃないかなと思う。口の辺りの力の入れ方が今までかなり圧力をかけているよう見受けられましたけど、今回の映像を見る限り相当いい姿勢になっている。姿勢一つでこんなに変わるモノかと思うかもしれませんけど、若いうちは意識することで相当変わる。というか、若いときに唇をイイ感じに整えていかないと、歳をとってからではとても直せないと経験者は言っておこう。私はダブルアンブシュアというのに悩まされて、結局そのままになってしまった…。

そういえば一金管奏者としてゲームもちょっと気になってます。金管五重奏を作り上げていくゲームだそうですが、ちょっと私はウルサイですよ?(とはいっても県大会でダメ金レベルだけど)。とうとうPSPを買うときが来たかな?

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト #3「隊ノ一日・梨旺走ル」 

AT-Xで視聴することにしたので、地上波とは1週遅れくらいになるのかな。
3話ではカナタがミソスープ持ってきました。この作品、登場人物は日本の名前なのにミソスープは一般的じゃないみたいですね。日本人の名前なのに西洋風な町並み、教会でオミクジ、色々な文化をとりあえず色々と混ぜてみました的な世界観が妙に気になるというか。

そして隊長たちは補給に行ってしまい、基地にはカナタとリオの2人。妙にバイクとか存在感あったなあ、メカニックが結構凝っているね。そんな中カナタは風邪(?)で寝込んでしまうんですが、リオの取り乱しぶりは尋常じゃあない。断片的な回想を見ると、自分の母とカナタを重ねて見てしまったようで。またリオは宗教というのを相当毛嫌いしているようですが、母親が病に倒れた際に怪しげな宗教に騙されたっぽいですね。これはどこの世界も同じか…。
しかしバイクとかは普通にある世界なのに、医療は教会に頼ったりとこちらの水準はあんまり高くないみたいですね。というか軍医とかは常駐しないのか。病気になったら教会に…というのはちょっと怖い。そして医療水準とは違って明らかなオーバーテクノロジーの戦車「タケミカヅチ」。モニターまで付いていて明らかにこの世界から浮いている。これが「過去の遺物」なんだからやはりこの世界というのは超未来SFなんだろうか??
そして戦車に搭載されているスピーカーで音楽を聴く。これなんという曲だったかな~「アメイジング・グレイス」だったっけ? なかなかいいアレンジがされているんじゃないかと。「要らない音なんて無い、パートが合わさって完成する」とはなかなか良いことを言うな。リオの先輩とカナタの思い出の人って何か同じ人っぽいですね、2人を繋ぐ接点…これも所謂運命というものなのか。

3話になって色々と世界観が見えてきた気がするけど、まだよく分からないところが多い。これからどうなるか全く予想できないだけに楽しみです。