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魔法少女まどか★マギカ #12「わたしの、最高の友達」 

ついにまどかが魔法少女になる時が来た!

まどかは一体何を願うのか…それは「全ての魔女を生まれる前に消し去りたい」ということでした。現在はもちろん、過去・未来に渡る全ての魔女の因果を一人で抱え込むということで、さすがのこれにはキュウベエも驚愕。そんなことは可能なのか? しかしキュウベエの立場上それはイエスと言わざるをえないのか。魔法少女・魔女の存在を知り得たまどかだからこそ出てきた願いとも言えますよね。たいていの場合魔女という存在を知らないままに魔法少女になってしまうわけだし。

しかし魔法少女は救われるとしてもまどか自身はどうなるのかということなんだけど、まどかの願いはまどか自身にも及ぶという事で、まどかが魔女になることも無いしまどかが絶望することもない。しかしまどかを認識することは誰にも出来なくなるし記憶からも無くなる、まどかが宇宙のルールそのものになるということを意味するわけで、なるほど話が壮大になってきた。ほむらが時間をループすればするだけまどかの力も大きくなるわけだし、この連鎖から全てが解放されるのならば、もはやこれが所謂たった一つの冴えたやり方だったのかもしれない。しかし、ほむらにしてみればこれはまどかとの別れを意味する…。でもいつかきっと会える時が来るという言葉、最後にまどかはほむらに形見?のリボンをくれましたが、これはなかなか悲壮。

そして魔女が居なくなった世界。しかし負の感情が無くなるわけでもない。キュウベエは相変わらず居るんだけど魔法少女は魔女にならないでそのまま消滅、そして魔女の代わりに魔獣というものが出てきていて、それを倒すといういたって分かりやすいルールに変わっていた。そしてさやかも結局上条には想いを伝えられないまま消滅…。マミさん曰くこれが「円環の理」というものらしい。ほむらはまどかの意志を継いで髪にリボンを結わえ、武器も弓になりました。代わりに腕にしていた盾みたいなのが無くなって、時間停止の能力も無くなったのかな?

そして遠い未来(?)。ほむらが一人で魔獣に戦いを挑みに行くんだけど、最初白かった翼ももはや真っ黒に…これはもうほむらも限界ということなのかな、しかしこれでほむらはまどかに会える、ほむらの長かった旅ももうこれで終わる…。最後のシーンは色々と解釈があるんだろうけど、自分はこう思いました。

総じて見れば1クールという短い期間にこれだけの密度と内容を緻密に織り込んだ本作品はまさに今期、いや近年希に見る傑作。ハッピーエンドかどうかは分からないけど、とても美しい終わり方だったんじゃないかな。風呂敷を広げすぎてたためない作品がある中、とても綺麗にまとまったと思います。
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